プログラミング言語にも様々なランキングがあります。
そこで今回は、人気度合いを表す指標として知られているTIOBE Index(2020年6月版)とプログラミング言語実態調査(2019版)の結果を紹介していきたいと思います。
・どの言語を学べばよいか迷っている人
・新しい言語を学ぼうとしている人
・実際どの言語が使われているのか気になっている人
目次
TIOBE Indexとは
TIOBE programming community index is a measure of popularity of programming languages, created and maintained by the TIOBE Company based in Eindhoven, the Netherlands.[1] TIOBE stands for The Importance of Being Earnest, the title of an 1895 comedy play by Oscar Wilde.[2] The index is calculated from the number of search engine results for queries containing the name of the language.[3] The index covers searches in Google, Google Blogs, MSN, Yahoo!, Baidu, Wikipedia and YouTube. The index is updated once a month. The current information is free, but the long-term statistical data is for sale.
TIOBE index – Wikipedia
TIOBEプログラミングコミュニティインデックスは、プログラミング言語の人気の尺度であり、オランダのアイントホーフェンに拠点を置くTIOBE Companyによって作成および維持されています。[1] TIOBEは、オスカーワイルドによる1895年のコメディ劇のタイトルである、「The Importance of Being Earnest」の略です。[2]インデックスは、言語の名前を含むクエリの検索エンジン結果の数から計算されます。[3]インデックスは、Google、Googleブログ、MSN、Yahoo!での検索を対象としています。、百度、ウィキペディア、YouTube。インデックスは月に1回更新されます。現在の情報は無料ですが、長期統計データは販売されています。
TIOBE Index
2020年6月版の結果と順位移り変わりを紹介します。
2020年6月版結果
TIOBE Index 2020年6月版の結果がこちら
Cは、1972年~なので結構歴史のある言語だと思いますが上位に入ってるんですね。
TOP5までに入っているプログラミング言語の中で個人的に意外だったのがPythonですね、機械学習に強いイメージがあるPythonなのでその辺りが上位に食い込んでいる原因でしょうか。
それ以外のプログラミング言語については、納得の順位です。
TOP6以降にランキングされている言語ですが、この中で急上昇中の言語が R とScratch とRust ですね。
どちらもTOP20圏外からのランキング入りなので注目度の高いプログラミング言語ということが言えますね。
この3つのうち、Scratchだけは名前をしっているんですが、R と Rust は知りませんでした。
それからこのランキングに入っている JavaScript、SQL、PL/SQLですが確かに分類としてはプログラミング言語には入ると思いますが、これらの言語だけが使われるという事はあまりないと思うのでこの辺りの順位は無視してよいのかなと思います。
順位の変遷
1985年からのランキングの移り変わりですが、やはりこちらでも C がダントツですね。
それと2000年頃から多くの言語が登場してきてますがこれはインターネットの普及が原因のようですね。
こちらの結果で注目すべきは、Pythonの存在ですね。
2000年までは、TOP20以下だったのが近年ではTOP10入りしています。
一方でちょっと残念なのが Objective-C と Pascal ですね。
Objective-Cの方は、2015年には3位になってますが2020年では13位になり、TOP10落ちになってます。こちらは、Macの流行と関係があるのでしょうか?
Pascalの方に至っては、2015年は15位だったものが、2020年では243位とTOP100にも入っていません。学生の教育を目的に使用されてきた言語の印象がありますが近年ではその役割は他の言語に移ってしまったようですね。
プログラミング言語実態調査とは
ITエンジニアがシステム開発に使用するプログラミング言語に変化はあるのか。そして現場のITエンジニアは自分のスキルをどう捉えているのだろうか。これを探るため、日経 xTECHでは2018年に引き続き「プログラミング言語実態調査」のアンケートをWebサイト上で実施した。調査期間は2019年9月26日~10月18日。440人の会員から回答を得た。
日経XTECH プログラミング言語人気ランキング2020、2位に「大躍進」したあの言語
プログラミング言語実態調査
2019年版と2018年版の結果を紹介します。
プログラミング言語実態調査2019
プログラミング言語実態調査2019の結果がこちら
開発現場で使用されている言語という事でランキングをみてもやはり C 言語(C++も含まれてますが)が強いですね。
こちらの調査でもPythonが上位にランクインして2位になってますね。時代が変わりつつあるのかもしれません。
プログラミング言語実態調査2018
プログラミング言語実態調査2018(2018年10月実施)の結果がこちら
2018年ランキング時も C言語(C++も含まれてますが)は、1位ですね
2018年ランキング時の Python の順位は 5位でこの時点でもそこそこ開発現場で使われていますね。
これからランキグ上位にきそうな言語は?
どちらの調査でも上位に来ている C 言語もしばらくはそのまま上位のまま行きそうです。
ただ注目すべき存在は、やはり Python ではないでしょうか。Webにも機械学習にも使用できる言語なのでこのまま上位をキープするのではないでしょうか?
伸び率的に急上昇が見込めそうなのが、Scratch、R 、Rustの3言語
教育用分野でScratch、統計解析分野でR、C/C++が使用されていた分野でRustが成長していきそうです。
プログラミング言語ランキングまとめ
どの言語を学習しようか迷っている方は、C/C++ か Python を選んでおけばとりあえず大丈夫。
新しい言語を学ぼうとしている方は、 Python、C/C++、Java、Rustの中からまだ学んでいない言語選択するのが良し。
今後のランキングで注目すべきは、Python、C/C++、Java、Rustのランキングでしょうか。今後のランキングでは、以下の辺りが気になりますね。
- C/C++の時代はいつまで続く?
- Pythonが1位になることはある?
- Javaはいつまで使われる?
- RustがTOP10入りしてくる?